行列解析

4.エルミート行列、対称行列、合同行列

[行列解析4.3.37]系(ポアンカレの分離定理)

4.3.37系 4.3.37. \(A \in M\_n\) をエルミート行列とし、\(1 \leq m \leq n\) とする。さらに、\(u\_1, \ldots, u\_m \in \mathbb{C}^n\) を直交規格化されたベ...
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[行列解析4.3.34]系

4.3.34系 4.3.34. \(A = \in M\_n\) をエルミート行列とし、(4.3.29) のように分割されているとする。また、\(A\) の固有値は (4.2.1) のように順序づけられているとする。このとき次が成り立つ。a...
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[行列解析4.3.28]定理

4.3.28定理 4.3.28. エルミート行列 \(A \in M\_n\) を次のように分割する:(4.3.29)A =\begin{bmatrix}B & C \\C^{\ast} & D\end{bmatrix}, \quad B ...
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[行列解析4.3.26]定理

4.3.26定理 4.3.26. 実数 \(\lambda\_1, \ldots, \lambda\_n\) および \(\mu\_1, \ldots, \mu\_n\) が次の「交錯不等式」を満たすとする。\lambda\_1 \leq ...
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[行列解析4.3.21]定理

4.3.21定理 4.3.21. 実数列 \(\lambda_1, \ldots, \lambda_n\) および \(\mu_1, \ldots, \mu_{n+1}\) が次の相互はさみ込み不等式を満たすとする。\mu_1 \le \l...
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[行列解析4.3.17]定理(Cauchy)

4.3.17定理 4.3.17(Cauchy). \(B \in M_n\) をエルミート行列、\(y \in \mathbb{C}^n\)、\(a \in \mathbb{R}\) を与えられたものとし、A =\begin{bmatrix...
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[行列解析4.3.15]系

4.3.15系 4.3.15. エルミート行列 \(A, B \in M_n\) を考える。このとき次が成り立つ。λ_i(A) + λ_1(B) ≤ λ_i(A + B) ≤ λ_i(A) + λ_n(B), i = 1, …, n(4.3...
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[行列解析4.3.12]系

4.3.12系 4.3.12. エルミート行列 \(A, B \in M_n\) を考える。ここで \(B\) が半正定値であるとする。このとき次が成り立つ。λ_i(A) ≤ λ_i(A + B), \\ i = 1, …, n(4.3.1...
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[行列解析4.3.9]系

4.3.9系 4.3.9 \(n ≥ 2\) とし、エルミート行列 \(A \in M_n\) および非ゼロベクトル \(z \in \mathbb{C}^n\) を考える。このとき次が成り立つ。λ_i(A) ≤ λ_i(A + zz^*)...
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[行列解析4.3.7]系

4.3.7系 4.3.7 エルミート行列 \(A, B \in M_n\) を考える。\(B\) が正の固有値をちょうど1つ、負の固有値をちょうど1つ持つとする。このとき次が成り立つ。λ_1(A + B) ≤ λ_2(A)λ_{i−1}(A...
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[行列解析4.3.5]系

4.3.5系 4.3.5 エルミート行列 \(A, B \in M_n\) を考える。\(B\) が特異で \(\operatorname{rank} B = r\) のとき、次が成り立つ。λ_i(A + B) ≤ λ_{i+r}(A), ...
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[行列解析4.3.3]系

4.3.3系 4.3.3 エルミート行列 \(A, B \in M_n\) を考える。\(B\) が正の固有値をちょうど \(\pi\) 個、負の固有値をちょうど \(\nu\) 個持つとする。このとき次が成り立つ。λ_i(A + B) ≤...
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[行列解析4.3.1]定理(ワイルの定理)

4.3.1定理 4.3.1(ワイルの定理) \(A, B ∈ M_n\) をエルミート行列とし、それぞれの固有値を \(A, B, A+B\) について \( \{λ_i(A)\}_{i=1}^n, \{λ_i(B)\}_{i=1}^n, ...
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[行列解析4.3]エルミート行列に関する固有値の不等式

この節の目次4.3.1 定理4.3.3 系4.3.5 系4.3.7 系4.3.9 系4.3.12 系4.3.15 系4.3.17 定理(Cauchy)4.3.21 定理4.3.26 定理4.3.28 定理4.3.34 系4.3.37 系(ポ...
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[行列解析4.2.P9]

4.2.問題94.2.P9(4.2.10) の別証明を与えなさい。ただし、まず (4.2.7) から (b) を導き、次に \(-A\) に対して (b) を適用して (a) を導く方法によること。
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[行列解析4.2.P8]

4.2.問題84.2.P8 \( A, B \in M_n \) がエルミート行列であり、\( B \) が半正定値であるとする。また、固有値列 \(\{\lambda_i(A)\}_{i=1}^n\) と \(\{\lambda_i(B)...
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[行列解析4.2.P7]

4.2.問題74.2.P7ランク・ヌル定理 (0.2.3.1) が部分空間の交わり補題 (0.1.7.1) と (4.2.3) を含意することを示しなさい。
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[行列解析4.2.P6]

4.2.問題64.2.P6\( A \in M_n \) の固有値を \(\lambda_1, \ldots, \lambda_n\) とする。ここでは \( A \) がエルミートであるとは仮定しない。次を示しなさい。\min_{x \n...
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[行列解析4.2.P5]

4.2.問題54.2.P5\( A = \begin{bmatrix} 1 & 2 \\ 0 & 1 \end{bmatrix} \) とする。\( A \) の固有値は何か。また、次を求めよ。\max \left\{ \tfrac{x^T...
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[行列解析4.2.P4]

4.2.問題44.2.P4 \( A = = \in M_n \) とし、\(\sigma_1\) を \( A \) の最大特異値とする。前問をエルミート行列 \( A^{*} A \) に適用して次を示しなさい。\sigma_1 \ge...
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[行列解析4.2.P3]

4.2.問題34.2.P3\( A = \in M_n \) がエルミート行列のとき、(4.2.2(c)) を用いて次を示しなさい。\lambda_{\max}(A) \geq a_{ii} \geq \lambda_{\min}(A), ...
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[行列解析4.2.P2]

4.2.問題24.2.P2 \( A \in M_n \) がエルミート行列で、少なくとも1つの固有値が正であると仮定する。このとき、次を示しなさい。\lambda_{\max}(A) = \max \left\{ \tfrac{1}{x^...
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[行列解析4.2.P1]

4.2.問題14.2.P1 (4.2.7–8) の主張が次の式と同値であることを説明しなさい。\lambda_k = \min_{\substack{S:\,\dim S = k}} \;\max_{\substack{x \in S \\...
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[行列解析4.2]問題集

4.2問題集4.2.P1 (4.2.7–8) の主張が次の式と同値であることを説明しなさい。\lambda_k = \min_{\substack{S:\,\dim S = k}} \;\max_{\substack{x \in S \\ ...
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[行列解析4.2.11]系

4.2.11系 4.2.12. 行列 \( A \in M_n \) がエルミート行列であるとする。もし \( k \) 次元部分空間のすべてのベクトル \( x \) に対して \( x^{*} A x \geq 0 \) が成り立つなら...
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[行列解析4.2.10]定理

4.2.10定理 4.2.10. \( A \in M_n \) をエルミート行列とし、その固有値を (4.2.1) に従って昇順に並べる。\( S \) を \( \mathbb{C}^n \) の \( k \) 次元部分空間、\( c...
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[行列解析4.2.6]定理 4.2.6(クーラント=フィッシャー)

4.2.6定理 4.2.6(クーラント=フィッシャー). \( A \in M_n \) をエルミート行列とし、その固有値を代数的順序で \( \lambda_1 \leq \cdots \leq \lambda_n \) とする。\( k...
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[行列解析4.2.5]観察

4.2.5観察 4.2.5. \( A \in M_n \) をエルミート行列とし、その固有値を (4.2.1) に従って \( \lambda_1(A) \leq \cdots \leq \lambda_n(A) \) と並べる。このとき...
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[行列解析4.2.4]補題

4.2.4補題 4.2.4. 関数 \( f \) を集合 \( S \) 上の有界な実数値関数とする。ここで \( S_1, S_2 \) は集合であり、\( S_1 \) は空でなく、かつ \( S_1 \subset S_2 \sub...
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[行列解析4.2.3]補題 4.2.3(部分空間の共通部分)

4.2.3補題 4.2.3(部分空間の共通部分) \( S_1, \ldots, S_k \) を \( \mathbb{C}^n \) の部分空間とする。もし\delta = \dim S_1 + \cdots + \dim S_k - ...