[行列解析5.6.P40]

5.6.問題40

5.6.P40

(a) 次の行列のスペクトルノルムを計算せよ:

\begin{bmatrix} 1 & 1 \\ 1 & 1 \end{bmatrix}, \quad \begin{bmatrix} 1 & 1 \\ 1 & -1 \end{bmatrix}

これにより、\(M_n\) 上のスペクトルノルムは \(C_n\) 上の絶対ノルムから誘導されるが、\(M_n\) 上では絶対ノルムではないことがわかる。

(b) 次の行列のスペクトルノルムを計算せよ:

\begin{bmatrix} 1 & 1 \\ -1 & 1 \end{bmatrix}, \quad \begin{bmatrix} 1 & 1 \\ 0 & 1 \end{bmatrix}

これにより、行列の要素をゼロにするとスペクトルノルムが増加する場合があることがわかる。

(c) \(A \in M_n\) に対して \(\|A\|_2 \le \||A|\|_2\) を示せ。

(d) \(A,B \in M_n\) が実数かつ非負の要素を持ち、\(A \le B\) ならば \(\|A\|_2 \le \|B\|_2\) であることを示せ。


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行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。

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