[行列解析5.4.18]定義:ベクトルの絶対値と単調・絶対ノルム

5.4.18

定義 5.4.18. \( x = [x_i] \in V = F^n \)(\( F = \mathbb{R} \) または \( \mathbb{C} \))に対して、ベクトルの成分ごとの絶対値を \( |x| = [|x_i|] \) と表す。ここで、任意の \( i = 1, \dots, n \) について \( |x_i| \le |y_i| \) が成り立つ場合に、ベクトルの絶対値について \( |x| \le |y| \) と書く。

\( V \) 上のノルム \( \|\cdot\| \) は次の性質を持つとする:

(a) 単調(monotone):\( |x| \le |y| \) ならば、全ての \( x, y \in V \) に対して \( \|x\| \le \|y\| \) が成り立つ。

(b) 絶対(absolute):全ての \( x \in V \) に対して \( \|x\| = \||x|\| \) が成り立つ。


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