3.3 問題20
3.3.P20
(3.3.12)
A =
\begin{bmatrix}
0 &           &            &    & -a_0       \\
1 & 0        &            &    & -a_1       \\
   & 1        & \ddots &    & \vdots    \\
   &           & \ddots & 0 & -a_{n-2} \\
0 &           &            & 1 & -a_{n-1} 
\end{bmatrix} \in M_n
\( A, B \in M_n \) をコンパニオン行列 (3.3.12)、\(\lambda \in \mathbb{C}\) とする。
(a) \(\lambda\) が \( A \) の固有値であるのは、\( x_\lambda = [1, \lambda, \lambda^2, \ldots, \lambda^{n-1}]^T \) が \( A^T \) の固有ベクトルであるとき、かつそのときに限ることを示せ。
(b) \(\lambda\) が \( A \) の固有値であるなら、\(\lambda\) に対応する \( A^T \) の固有ベクトルはすべて \( x_\lambda \) のスカラー倍であることを示せ。したがって、\( A \) の各固有値の幾何的重複度は 1 である。
(c) \( A^T \) と \( B^T \) が共通の固有ベクトルを持つのは、共通の固有値を持つとき、かつそのときに限ることを説明せよ。
(d) もし \( A \) が \( B \) と可換であるなら、\( A, B \) は共通の固有値を持たねばならないことを示せ。
行列解析の総本山

[行列解析]総本山
行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。

 
  
  
  
  
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