7.2.問題23
7.2.P23
\( A, B \in M_n \) を正定値とする。行列
G(A,B) = A^{1/2} ( A^{-1/2} B A^{-1/2} )^{1/2} A^{1/2}
は \( A \) と \( B \) の幾何平均である。
(a) なぜ \( G(A,B) \) が正定値であるか説明せよ。
(b) \( A \) と \( B \) が可換なら、\( G(A,B) = A^{1/2} B^{1/2} = B^{1/2} A^{1/2} = G(B,A) \) であることを示せ。
(c) \( X = G(A,B) \) が方程式 \( X A^{-1} X = B \) の唯一解であることを示せ。\( n = 1 \) の場合、\( X \) は何か。
(d) \( X A^{-1} X = B \) であることは \( X B^{-1} X = A \) であることと同値であり、従って \( G(A,B) = G(B,A) \) が成り立つことを示せ。
(e) \( G(A, \overline{A}) = G(A, A^T) \) は実行列であることを示せ。
(f) \( G(A, A^{-T}) = G(A, \overline{A}^{-1}) \) は複素直交かつ共役反転行列であることを示せ。
行列解析の総本山

[行列解析]総本山
行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。
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