5.5.問題11
5.5.P11
\(\|\cdot\|\) を \(\mathbb{F}^n\) 上の弱単調ノルムとする:
\|[x_1 \dots x_{k-1} 0 x_{k+1} \dots x_n]^T\| \le \|[x_1 \dots x_{k-1} x_k x_{k+1} \dots x_n]^T\|
すべての \(x \in \mathbb{F}^n\) および \(k = 1, \dots, n\) に対して。次の事項について説明せよ:
(a) なぜこの条件は、(5.4.19(c)) の証明で現れたより強い条件:
\|[\alpha_1 x_1 \dots \alpha_n x_n]^T\| \le \|x\|
を満たすのか説明せよ。ここで \(\alpha_k \in [0,1]\) である。弱単調ノルムの単位球上の点の座標の一つをゼロに縮小すると、その線分全体が単位球内に含まれることを説明せよ。また、単調ノルムは弱単調であることを説明せよ。
(b) 頂点が \(\pm[2,2]^T\) および \(\pm[1,-1]^T\) の平行四辺形が、R2 上の弱単調でないノルムの単位球であることを示せ。
(c) 関数 \(f(x) = |x_1 - x_2| + |x_2|\) は R2 上のノルムか? 単調か? 弱単調か? その単位球をスケッチせよ。
(d) x = [x1 x2]^T が絶対ノルムの単位球の境界上の点であれば、[±x1 ± x2]^T も単位球上にある。これを図示し、R2 上で絶対でないノルムの単位球を示せ。Rn ではどうなるか?
(e) 頂点が ±[0,1]^T、±[1,0]^T、±[1,1]^T の R2 上の多角形をスケッチせよ。これが Rn 上の弱単調だが単調でない(したがって絶対でもない)ノルムの単位球である理由を説明せよ。
行列解析の総本山

[行列解析]総本山
行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。
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