saikorodeka

行列

線形代数の基礎:基底変換と固有値の理解

1.0 はじめに1.0.1 基底の変換と相似すべての可逆行列は基底変換行列であり、またすべての基底変換行列は可逆です。したがって、あるベクトル空間 \( V \) の基底 \( B \) と、\( V \) 上の線形変換 \( T \) が...
行列

2行2列行列の固有値と固有ベクトルの公式

下記の2行2列の行列について、固有値と固有ベクトルを求めた結果をまとめておきます。\(\displaystyle \begin{bmatrix} a&b\\c&d\end{bmatrix}\)ここで\(a,b,c,d\)は実数または複素数で...
行列

ブロック行列の状態で逆行列を計算する

行列を解析するときに、めちゃくちゃ必要になる知識がブロック行列の計算です。行列を、列ベクトルが並んだもの、行ベクトルが並んだものとみなすのはもちろん、1列目や1行目を特別視する時にはブロック行列で考えていることになっているからです。また行列...
不等式

本当は難しくないムーアヘッドの不等式

ムーアヘッド(Muirhead)の不等式は、調和のとれた不等式で、ある意味相加相乗平均の不等式の一般化といえる不等式です。ムーアヘッドの不等式の具体例ムーアヘッドの不等式がどういうものかは、具体例を見た方が実にわかりやすいです。一般形をみる...
拡張不等式

完全拡張不等式

一般的に拡張不等式は、完全ではありません。すなわち、複素数α、β、θ(θ≠0)に対して、\(α <_θ β\)\(α = β\)\(α >_θ β\)のいずれの関係も満たさない場合(すなわち比較不可能な場合)があります。完全拡張不等式複素数...
拡張不等式

拡張不等式の定義とその性質

一般に不等式は実数の大小を記述するものであり、複素数に対して不等式が適用されることはほとんどありません。しかし、拡複素数でも使用できる不等式があります。それは複素素数でも使用できるように不等式の仕様を拡張した不等式のことで拡張不等式と呼ばれ...
不等式

am-gm不等式の初等的な証明

AM-GM不等式の証明は山のようにありますが、ここでは内田康晴さんが2008年に論文で発表した証明方法を簡単に紹介します。2008年に論文で発表された証明方法2変数ならともかく、\(n\)変数のAM-GM不等式の証明は意外に手こずります。そ...
不等式

AM-GM不等式と同等の不等式

AM-GM不等式(相加平均と相乗平均に関する不等式)の一般系は次の形で表されます。\(n個の実数、a_1,a_2,\cdots,a_n>0\)について、\(\displaystyle \frac{a_1+a_2+\cdots+a_n}{n}...
不等式

AM-GM不等式

最も美しい不等式といえば、AM-GM不等式でしょう。\(a,b>0\)とすると\\(a_1,a_2,\cdots,a_n>0\)とすると\{a_1 a_2 \cdots a_n}≦\frac{a_1+a_2+\cdots+a_n}{n}\]...