7.4.9 ユニタリ不変ノルムの近似境界
不等式 (7.4.1.3(a)) および (7.3.5(b)) は、フロベニウスノルムに関して、任意の行列 \(A, B \in M_{m,n}\) に対して次が成り立つことを示している。
\|A - B\|_2 \ge \|\Sigma(A) - \Sigma(B)\|_2
不等式 (7.3.5(a)) は、スペクトルノルムに関して、任意の \(A, B \in M_{m,n}\) に対して次が成り立つことを示している。
\||A - B|\|_2 \ge \||\Sigma(A) - \Sigma(B)|\|_2
実際、これらの不等式は \(M_{m,n}\) 上のすべてのユニタリ不変ノルムに対して有効である。
行列解析の総本山

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