4.6.13
定理 4.6.13. 任意の行列 A, B ∈ M_p および C ∈ M_q に対して、A ⊕ C が B ⊕ C と共役相似であるのは、A が B と共役相似である場合に限る。
A ¯A のジョルダン標準形には特別な形がある:非特異部分には λ が実数かつ正の J_k(λ) のみ、または μ が実数かつ正でない(実数で負、もしくは非実数)の J_k(μ) ⊕ J_k(¯μ) のペアのみが含まれる。特異部分は冪零行列の平方と相似である(参照:4.6.P22)。
与えられた A ∈ M_n の共役-標準形(concanonical form)は、(4.6.12) に記述された Type 0, Type I, Type II ブロックの直和で表され、共役相似である。共役-標準形は次の2ステップで決定できる:
ステップ 1. \(r_0 = n\)、\(r_1 = \text{rank } A\)、\(r_{2k} = \text{rank}((A ¯A)^k)\)、\(r_{2k+1} = \text{rank}((A ¯A)^k A)\) (\(k = 1,2,\dots\))。整数 \(w_j = r_{j-1} - r_j\) (\(j = 1, \dots, n+1\))が、A の共役-標準形における Type 0 ブロックを次のように決定する:各 \(k = 1, \dots, n\) に対して、\(J_k(0)\) 形式のブロックが \(w_k - w_{k+1}\) 個存在する。
ステップ 2. A ¯A のジョルダン標準形の非特異部分を計算する。これにより、A の共役-標準形における Type I および Type II ブロックが決定される:
λ > 0 の各 J_k(λ) ブロックは、σ > 0 かつ σ² = λ を満たす Type I ブロック J_k(σ) に対応する。非実数または実数負の μ に対する J_k(μ) ⊕ J_k(¯μ) の各ペアは、Type II ブロック H_{2k}(μ) に対応する。
行列解析の総本山

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