[行列解析7.8.P14]

7.正定値および半正定値行列

7.8.問題14

問題 7.8.P14

行列 \( A = H + iK \) の実部 \( H \) および虚部 \( K \) に関する行列式の不等式を扱う。

ここで \( A \) は可逆であり、∗合同変換(∗congruence)によって対角化できると仮定する。

このとき、ある正則行列 \( S \in M_n \) と単位行列 \( D = \operatorname{diag}(e^{i\theta_1}, \ldots, e^{i\theta_n}) \) が存在して

A = S D S^* 

と表せる。さらに、

H = S \Lambda S^*, \quad K = S \Phi S^*

と書ける。ただし、\(\Lambda = \operatorname{diag}(\cos \theta_1, \ldots, \cos \theta_n)\)、\(\Phi = \operatorname{diag}(\sin \theta_1, \ldots, \sin \theta_n)\) である。

\( C \in M_n \) がエルミート部分 \( H = (C + C^*)/2 \) において正定値であるとき、\( C \) は∗合同変換によって対角化可能であることを示せ。

また、∗合同変換により対角化可能ではあるが、正定値なエルミート部分を持たない行列の例を挙げよ。


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