6.3.問題3
問題 6.3.P3
正規行列 \(A \in M_n\) を次のように分割する:
A = \begin{bmatrix} B & X \\ Y & C \end{bmatrix}
ここで \(B \in M_k\)、\(C \in M_{n-k}\) である。\(B\) の固有値を \(\beta\)、\(C\) の固有値を \(\gamma\) とする。
(a) 式 (6.3.14b) を用いて、次を示せ。\(A\) の固有値の1つが次の円板内に存在する:
\{ z \in \mathbb{C} : |z - \beta| \le \|Y\|_2 \}
さらに、次の円板内にも固有値が存在する:
\{ z \in \mathbb{C} : |z - \gamma| \le \|X\|_2 \}
(b) \(k = 1\) の場合、\(A = \begin{bmatrix} b & x^* \\ y & C \end{bmatrix}\)、ただし \(b \in \mathbb{C}\)、\(x, y \in \mathbb{C}^{n-1}\) とする。
このとき、次の円板内に固有値が存在する理由を説明せよ。
\{ z \in \mathbb{C} : |z - b| \le \|x\|_2 \}, \quad \{ z \in \mathbb{C} : |z - \gamma| \le \|x\|_2 \}
行列解析の総本山

[行列解析]総本山
行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。
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