4.5.問題20
4.5.P20
\(A ∈ M_n\) とし、その特性多項式を \(p_A(t) = t^n + a_{n-1}(A)t^{n-1} + \cdots + a_1(A)t + a_0(A)\) とする。
(a) 係数 \(a_i(A)\)(\(i = 0, 1, \cdots, n − 1\))は \(A\) の固有値の初等対称関数である (1.2.15)。
(1.2.15)
p_A(t) = t^n - S_1(A) t^{n-1} + \cdots + (-1)^{n-1} S_{n-1}(A) t + (-1)^n S_n(A)
なぜこれらの係数は \(A\) の連続関数となるか説明せよ。
(b) \(A\) が正規である場合、\(\text{rank } A = r\) が示すのは、\(A\) は正確に \(r\) 個の非零固有値(\(\lambda_1, \dots, \lambda_r\) とする)を持ち、従って \(a_{n-r+1}(A) = a_{n-r+2}(A) = \cdots = a_0(A) = 0\) であり \(a_{n-r}(A) = \lambda_1 \cdots \lambda_r\) であることを説明せよ。
(c) \(S ⊂ M_n\) をすべて同じランク \(r\) を持つエルミート行列の連結集合とする。
このとき \(S\) の任意の行列は同じ慣性を持つことを示せ。
(d) \(S\) が連結でない場合、(c) の主張が正しくない例を示せ。
行列解析の総本山

[行列解析]総本山
行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。
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