[行列解析0.6.3]コーシー–シュワルツの不等式

0.行列基礎

0.6.3 コーシー–シュワルツの不等式

コーシー–シュワルツの不等式によれば、任意の \( x, y \in \mathbb{C}^n \) に対して

|\langle x, y \rangle| \leq \|x\|_2 \|y\|_2

が成り立ちます。等号成立は、\( x \) と \( y \) の一方が他方のスカラー倍であるとき、かつそのときに限ります。

2つの非ゼロベクトル \( x, y \in \mathbb{R}^n \) のなす角 \( \theta \) は、次のように定義されます:

\cos \theta = \frac{\langle x, y \rangle}{\|x\|_2 \|y\|_2}, \quad 0 \leq \theta \leq \pi

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行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。

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