2.3 ユニタリおよび実直交三角化
2.3 ユニタリおよび実直交三角化
初等行列論において最も基本的で有用な事実の一つは、I. Schur による定理である。すなわち、任意の正方複素行列 \(A\) は、ユニタリ相似変換によって三角行列に変換でき、その対角成分は \(A\) の固有値を任意の順序で並べたものとなる。
ここで示す証明は、ユニタリ相似変換による逐次的な縮退(deflation)の手続きを用いる。
行列解析の総本山

[行列解析]総本山
行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。
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