[行列解析1.4.5]例

1.4.5

例 1.4.5

\(A\) と \(A^T\) は同じ固有値を持つが、与えられた固有値に対応する固有空間は異なる場合がある。

例えば、次の行列を考える:

A = 
\begin{pmatrix}
2 & 0 \\
3 & 4
\end{pmatrix}

このとき、固有値 2 に対応する \(A\) の(1次元の)固有空間は次のベクトルによって張られる:

\text{span} \left\{ 
\begin{pmatrix}
1 \\
0
\end{pmatrix}
\right\}

一方、固有値 2 に対応する \(A^T\) の固有空間は次のベクトルによって張られる:

\text{span} \left\{ 
\begin{pmatrix}
1 \\
-3/2
\end{pmatrix}
\right\}

行列解析の総本山

[行列解析]総本山
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