[行列解析1.2]特性多項式と代数的重複度

1.固有値・固有ベクトル・相似

1.2 特性多項式と代数的重複度

複素正方行列はいくつの固有値を持つのでしょうか。また、それらを体系的に特徴づけるにはどうすればよいでしょうか。

固有値・固有ベクトルの方程式 (1.1.3) を次のように書き換えます:

(\lambda I - A)x = 0, \quad x \neq 0 \tag{1.2.1}

したがって、\(\lambda \in \sigma(A)\) であることと、\(\lambda I - A\) が特異(非可逆)であることは同値です。すなわち、次が成り立ちます:

\det(\lambda I - A) = 0  \tag{1.2.2}


行列解析の総本山

[行列解析]総本山
行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。

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