1.2.P14
1.2.問題14
\( n \geq 3 \)、\( B \in M_{n-2} \)、および \( \lambda, \mu \in \mathbb{C} \) とする。次のブロック行列
A =
\begin{pmatrix}
\lambda & * & * \\
0 & \mu & 0 \\
0 & * & B
\end{pmatrix}
を考える。ただし、* の部分は必ずしも 0 とは限らない。このとき、
p_A(t) = (t - \lambda)(t - \mu) p_B(t)
であることを示せ。
ヒント
特性多項式は \( p_A(t)=\det(tI-A) \) で定義される。
ブロック上三角行列の行列式は、対角ブロックの行列式の積として計算できることを用いる。
解答例
行列 \( A \) に対して \( tI-A \) を計算すると、
tI-A
=
\begin{pmatrix}
t-\lambda & * & * \\
0 & t-\mu & 0 \\
0 & * & tI_{n-2}-B
\end{pmatrix}
となる。これはブロック上三角行列であるため、その行列式は対角ブロックの行列式の積に等しい。
\det(tI-A)
=
\det(t-\lambda)\,
\det(t-\mu)\,
\det(tI_{n-2}-B)
ここで \( \det(t-\lambda)=t-\lambda \)、\( \det(t-\mu)=t-\mu \)、および \( \det(tI_{n-2}-B)=p_B(t) \) である。
p_A(t) = (t-\lambda)(t-\mu)p_B(t)
以上より、所望の等式が成り立つことが示された。
行列解析の総本山
総本山の目次📚

[行列解析]総本山📚
行列解析の総本山。行列解析の内容を網羅的かつ体系的に整理しています。線形代数の学習を一通り終えた方が、次のステップとして取り組むのに最適です。行列に関する不等式を研究するには、行列解析の知識が欠かせません。
記号の意味🔎

[行列解析9.0]主要な記号一覧🔎
行列解析で使用している記号や用語の簡単な説明です。



コメント